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登山装備

虫除けスプレー・ヒル除けスプレーの自作方法

日本では4〜10月ごろの登山では虫除けを携帯しておきたいです。長時間、確実に効果があるのはやはり市販のものが一番です。化合物のディートやイカリジン配合のもの。持続効果が優れています。効能を見ると蚊、ブヨ、ダニにも有効です。

最近は肌に優しい天然成分配合のものも多数市販されています。ミントやシトロネラ、レモンユーカリなど匂いが良いのもいいです。虫が嫌いなハーブを使って虫除けにしています。

携帯性が工夫できることや安価にできることから私は20年来、専ら虫除けは自作しています。作り方は簡単で市販の「消毒用エタノール」を100均などのスプレーボトルに入れて、少量の「ハッカ油」を加えて作成します。「ハッカ油」の量はお好みです。一例としては50ccに対して5−6滴ぐらい。

市販のアルコールにはいろいろ種類がありますが、「消毒用エタノール」だと原液そのままで使えます。「無水エタノール」の場合は「精製水」で希釈する必要があります。これは、「無水エタノール」はアルコールの純度が99.5%以上と濃く、すぐに蒸発してまうので除菌に使えないためです。ウィルスや細菌の除菌には15秒ほど必要らしいです。消毒用エタノールは純度76.9〜81.4%ぐらいに調整されているので、手指の消毒に使いやすい濃度になっています。

「消毒用エタノール」でイソプロパノールを添加したものがあり安価ですが、これはイソプロパノールを少量添加するため酒類として分類されず酒税が加算されないためです。消毒の効果はイソプロパノールも持つため、イソプロパノール添加の消毒用エタノールで問題ありません。平常時は500mlで500円ぐらいで購入できます。

↑兼一薬品工業株式会社の「消毒用エタノールMIX カネイチ」

ちなみにこの消毒用エタノール+ハッカ油の虫除けですが、ヤマビルには大変よく効きます。ワンプッシュで確実に動かなくなりコロッと落ちます。
また手指の消毒にも使え、山小屋などでも重宝します。

デメリットとしては蚊や羽虫などに対する効果はあまり強くないです。持続性が弱いです。
またアルコールアレルギーや目に入らないようにする、引火性があるので火器に注意です。

「ハッカ油」も「消毒用エタノール」もドラッグストアで購入できるので試してみてください。